毒性学研究室

北里大学 獣医学部 獣医学科

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2022.04.15

英語論文ゼミ②ダニ駆除剤フィプロニルの犬での薬物動態/薬力学的解析

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今週も良い感じのゼミができました。




今回担当の6年生が発表してくれた論文はこちらです。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jvp.13004

日本語にすると、「フィプロニルの犬における経口薬物動態プロファイルとノミダニ駆除効果」です。

この論文はリオデジャネイロ連邦農村大学 獣医学部の研究グループによって2021年7月に発表されました(先週はジャマイカで今週はブラジルと南米の論文が続いてますけど偶然です)


今回紹介した論文が掲載されているのはThe Journal of Veterinary Pharmacology and Therapeuticsという雑誌で日本語にすると獣医薬理学・治療学雑誌というそのものズバリな雑誌でした(↓が最新号の表紙)。

雑誌名の下にちっちゃくIncluding veterinary toxicology(獣医毒性学も含む)と書いてあるのは毒性学ラボとしてはタイトルに入れたげてよぉって気持ちになりますね。




さて、論文本編の内容ですが、一般的な殺虫剤の一つであるフィプロニルを犬に経口投与した際の薬物動態/薬力学解析を行ったというものです(タイトルそのままですね)。


薬物動態解析(Pharmacokinetics, PK解析)とは、ある薬物を投与した後の薬物の血中濃度推移を解析する手法です。

引用元:医歯薬出版 Medical Technology誌36巻3号2008年3月15日血中薬物濃度モニタリングの実際

上図のように、薬物の血中濃度をモニタリングする事で、吸収率や代謝・排泄速度を測定でき、投与量や投与間隔を決定するのに有力な根拠を得ることができます。


また、薬力学的解析(Pharmacodynamics、PD解析)とは薬物を投与した後の薬効をモニタリングするもので、PK解析と組み合わせてどのくらいの投与量、血中濃度でどのくらいの薬効が得られるかを解析します。これら2つは併せて実施されることが一般的なため、PKPD解析と併せて呼ばれることが多いです。




今回の論文で取り上げたフィプロニルはわんちゃんねこちゃんのノミダニ駆除剤として、首に塗る(経皮投与)薬として市販されています。これに対し、本論文ではフィプロニルを経口投与した際のPKPD解析を実施して、飲み薬としての有効性を検討した論文となっています。


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